(1)ミーコッシュの意味
ミーコッシュ(MiHCOSH)とは,経営体の構成要素をマインドウェア(Mind Ware:考え方・あり方),ヒューマンウェア(Human Ware: スキル.やり方),コミュニケーションウェア(Communication Ware:約束事・EDI)、ソフトウェア(Soft Ware:知的財産権), ハードウェア(Hard Ware:有形資産)の5つに類型化し、統合的にPDCA(計画・実施・検証・修正)サイクルを実施しながらQCT (品質・コスト・時間)を適切に達成するためのイノベーションプロセスである。なお,ミーコッシュの体系を示すと図表2-1 のようになる。
ミーコッシュは、イノベーション効果を劇的,かつ確実に達成するための独
自の手法で、小林勇治の登録商標でもあるが,執筆メンバーの推挙もあって公
開することにした。また,適切な研修を受ければ無料で使用していただいてい
るので、気軽に活用してほしい。
(2)ミーコッシュはMMMメソッドとして体系化・ノウハウ化された
5つの構成要素を中心に次の6つの機能から構成される
① 要素整備度診断
これについては、ミーコッシュの5つの構成要素と品質・時間・コストからなる。
②業種・業態別診断
a.建設業
b.製造業
c.流通業
d.サービス業
e.飲食業等
に区分して評価している。
③ライフステージ別診断
a.創業・ベンチャー支援診断
b.経営革新診断
c.IT構築診断
d.企業再生診断
e.廃業・再チャレンジ診断等
④ 進捗プロセス診断
ここでは,経営革新計画プロセス, IT構築プロセス,企業再生プロセスを記述している。
⑤ 階層レベル診断」
a.階層レベル1:階層別総合診断
b.階層レベル2 :専門科目診断
c.階層レベル3:精密診断
d.階層レベル4:高精密診断
e.階層レベル5:超精密診断
へと,体系的にドリルダウンできるように設計されている。
⑥ マネジメントサイクル
a.Plan(計画)
b.Do(実行)
c.Check(検証)
d.Action(修正)
サイクルを回しながら進める