数値情報には細心の注意を払う
売上計画・利益計画・資金計画までしっかり作り込む事業計画書では、数値目標との整合性が重要なポイントとなります。例えば、ビジョンの数値目標として3年後に年間の売上高3000万円達成を設定しているにも関わらず、売上計画では3年後に2000万円を見込んでいる場合は整合性が取れていないことになります。つまり、自ら作成した事業計画書の中で、数値目標は達成できませんと自分で言っていることになるため細心の注意を払わなければなりません。数値目標に限らず、事業計画書の中に出てくる数値情報は、全て整合している必要がありますので注意してください。
数値目標は事業計画の内容で調整する
数値目標を最初に設定した段階は、事業戦略・商品戦略・営業戦略・売上計画を作成する前の状態です。そのため、各戦略・計画を1つずつ決定していく過程で、 最初にイメージしていた販売価格(客単価) や集客見込みの数を軌道修正して数値目標を変更することはよくあることです。最初は見えていなかった様々な課題が明らかになって調整する作業は、事業計画書をつくるメリットの1つであり、ビジネスが失敗するリスクを回避することになります。
基本的に数値目標の達成がビジネスのゴール地点であるため、最後に調整する項目が数値目標となります。販売価格(客単価)や集客見込みの数など、商品・ビジネスモデル・戦略・戦術を見直すことで数値目標を達成できないか検討していきます。それでも数値情報の達成が現実的に難しい場合、最後に数値目標を修正します。
ざっくりと言うと
□事業計画書の数値情報は、全て整合させる
□作成する過程で数値目標を軌道修正する
□数値目標は最後に修正する