市場動向の把握は事業戦略の要
事業展開する業界の市場動向は、事業戦略を考える時に必ず参考にしなければならない情報です。事業展開していく業界の市場は、「これから成長していく傾向なのか(成長市場)」「商品が溢れるほどに成長しているのか(成熟市場)」、「縮小していく傾向なのか(衰退市場)」、その市場動向によって選択するべき事業戦略が大きく変わります。
成長市場は、参入企業が少なく消費者の購買意欲が高いため事業拡大をしていくチャンスがあります。成熟市場では既に参入している企業が多く、需要と供給のバランスがある程度取れていたライバル企業との差別化がポイントとなります。衰退市場は、消費者の購買意欲が低下傾向にあるため、強みを活かした工夫で顧客開拓できる方法を考えます。
ライバル企業の動きから推察する
本格的なマーケティング調査を行うには、高額な費用が必要になります。しかし、現在はインターネットが普及したことで様々な情報を取得できるため、簡単なマーケティング調査なら自分で実施することも可能です。
その方法の1つとして、ライバル企業数社の動きを統計的にまとめる方法があります。例えば、たこ焼き店のフランチャイズ展開を目指している場合、フランチャイズ展開しているライバル企業数社の出店店舗教を調べてまとめてみます。
その結果、出店店数が急激に増加していると判明すれば、たこ焼き店のフランチャイズ業界は成長市場であると判断できるのです。インターネット以外にも業界紙や統計情報が掲載された書籍等もマーケティング調査に有効活用できます。
ざっくりと言うと
□市場動向によって事業戦略の方向性が決まる
□成長市場・成熟市場・衰退市場の3つがある
□インターネット等を活用すれば有効なマーケティング調査ができる