作成の4つのステップを理解する
損益計算書をつくるためには、売上計画から売上原価・家賃・水道光熱費・通信費・人件費・販促経費を引き算して利益の金額を導き出します。
基本的な手順としては、売上総利益を導くための①売上原価の計画数値をつくり、営業利益でビジネスの儲けを確認するための②経費計画と③設備投資、開業費用を試算して、最後に④利益計画にまとめます。売上計画がなければ、販売数量に対する売上原価が試算できず、また売上計画・生産計画がなければ、販促経費と人件費等の設定ができないため、この手順に従ってつくるようにしてください。
①売上原価の計画数値を試算する
売上原価の計画数値は、ビジネスモデルによって試算する方法が異なります。商品を生産するビジネスモデルの場合は、生産計画に基づいて売上原価の計画数値を出します。
②経費計画を試算する
家賃・水道光熱費・通信費・人件費・販促経費の数値情報をつくるために、経費計画をつくります。
③設備投資、開業費用を試算する
開業する際に設備投資がある場合は、その内訳と金額を明確にします。また法人登記や自社ホームページ制作など、開業時にだけ発生する費用も試算しておきます。
④利益計画を試算する
売上総利益と営業利益を試算することが利益計画であり、売上計画と売上原価の計画数値と設備投資・経費計画をつくってから一番最後に試算します。この利益計画の書類が、そのまま損益計算書として使えます。
ざっくり言うと
□基本的な手順に従わないと正しく試算できない
□ビジネスモデルによって試算する方法が異なる
□利益計画は損益計算書と同じである