企画段階では簡単なものでOK
ビジネスの企画段階で事業計画書を作成している場合やシンプルなビジネスモデルでは、経費計画の試算は簡単なレベルに留めておくことがあります。事業計画書をつくることに慢れていない方や損益計算書を難しいと感じる方は、ここでご紹介する方法で試算してください。
経費計画の項目を確認する
経費計画の基本的な項目は、家賃・水道光熱費・通信費・人件費・販促経費・雑費です。家賃・水道光熱費・人件費・販促経費は、ビジネスの経費として重要な項目です。通信費は、ビジネスにおける通信機器等の使用が多い場合だけで構いません。これら以外にも経費は間違いなく発生しますが、そのお金は影響度が低いと考えて雑費でまとめます。
各項目について見込みの金額を入れる
売上計画をベースにした損益計算書のフォーマットを準備し、経費計画の各項目を並べます。各項目に対して、月ごとに見込みの金額を入れてください。この見込みの金額は事業計画書内で金額を提示している項目にはその金額を必ず入れるように注意し、それ以外の項目については見込みの金額で構いません。
雑費は営業利益の調整に役立つ
各経費項目の金額を決定して営業利益を試算すると赤字になっていることがあります。営業利益が赤字の場合は、まず売上計画・売上原価・各経費項目を見直すことが重要ですが、どうしても黒字に転換しないことがあります。このような時は雑費の金額を少なくして、営業利益が黒字に転換するように調整してください。
ざっくり言うと
□基本的な経費項目に金額を入れるだけでOK
□基本的な経費項目以外は、雑費にまとめる
□雑費で調整して営業利益を黒字に転換させる