資金繰りのショートを回避する
資金繰り計画表のフォーマットをつくり、 まずは確定した損益計算書に基づいてビジネス収支を試算します。
資金繰り計画表のフォーマットをつくる
基本的に損益計算書と同じ考え方で時系列のあるフォーマットを準備し、 縦軸には前月繰越金ビジネスの収入と支出・ビジネス収支・財務の収入と支出・月末資金の項目を並べます。 前月繰越金は1カ月前の月末資金であり、月末の手持ち資金が翌月の運転資金になります。
損益計算書の数値をフォーマットに入れる
まず最初に、 事業開始月の“前月繰越金” には資本金 (自己資本)を入れてください。 この運転資金をビジネスで増やしていく流れを資金繰り計画表で説明することになります。
次に、損益計算書の項目を収入と支出に分類し、取引サイトごとに足し算して合計数値を出してフォーマットに入れていきます。 売上高は取引形態によってサイトを分類するとわかりやすく、 経費等は単純に当月払い・翌月払いに分類して合計しておきます。 なお、売上高で取引サイトに振り分けるのが難しい場合があります。 例えば、店舗販売は基本的に現金売上のため当月の計上ですが、カード決済のシステムを準備していると入金のタイミングがズレます。こういうケースでは、店舗販売は 「現金売上: カード決済=90% : 10%」など見込みの割合を決めてください。
ビジネス収支を試算する
「ビジネスの収入−ビジネスの支出=ビジネス収支」で試算します。 ビジネス収支のマイナスが続くと手持ちの資金が減る一方なので、資金繰りがショートする危機が高まります。
ざっくりと言うと
□資金繰り計画表のフォーマットでビジネス収支を試算
□運転資金を増やす流れを資金繰り計画表で説明する
□ビジネス収支のマイナスが続くと資金繰りがショートする危機