資金調達のタイミングを見極める
ビジネス収支の試算ができれば、次はフォーマットに財務の収支計画を入れて、必要な資金を試算する準備をします。
借入金の返済に伴う利息を調べる
財務の収支計画をつくる前に、銀行・公庫・投資家など、資金調達を申し込む借入先を決めます。借入先が決まれば、融資の返済利息を調べておきます。なお、投資家を借入先にする場合は、経営者と投資家の人間関係にもよりますが、銀行・公庫よりも利息が高くなるケースが多くなります。
また、財務の収支計画を試算する時は、調べた利息よりも高めに設定して余裕をみておくことをお薦めします。
財務の収支項目をフォーマットに入れる
新規事業・起業独立の場合、一般的な財務の収支項目は、収入として借入金、支出として設備投資・借入金の返済です。
借入に関する項目は一番最後に調整するため、最初は設備投資の金額を支払が発生する月に入れます。
次に、設備投資の金額を入れた時点で、月末資金を確認します。月末資金は、「前月繰越金+ビジネス収支+(財務の収入-財務の支出)=月末資金」で試算しますが、潤沢な運転資金がない場合は、この時点で月未資金がマイナスになると思います。ここまでの作業で、資金調達の金額とタイミングを探せる準備が整ったことになります。
フォーマットは表計算ソフトでつくると便利
資金繰り計画表や損益計算書は、なるべくエクセルなど表計算ソフトでつくるようにしてください。数値情報は、全て情報が確定するまで調整作業が発生するため、手書きの試算では相当大変な作業になります。
ざっくりと言うと
□財務の収支計画をつくる前に、銀行・公庫・投資家など借入先を決める
□融資の返済利息を調べて、余裕のある返済金額を考えるようにする
□資金繰り計画表に借入以外の財務を入れて、必要な資金を試算できるよう準備する