たくさんの情報を理解してもらう工夫が大事
伝えるべきポイントに絞り込んだ1枚だけの事業計画書でも、初めて事業計画の内容を知る人にとっては、たくさんの情報が盛り込まれていると言えます。このたくさんの情報をプレゼンでしっかり理解してもらうためには、各戦略・戦術・計画について順序よく伝える必要があります。この理解しやすい順序をつくることが、事業計画書をストーリーで伝える工夫です。
スタートからゴールに到着するストーリーをつくる
本書で解説している事業計画書のつくり方は、事業コンセプトをスタート地点とし、ビジョンをゴール地点と定義しています。この理由には、事業計画書をストーリー化してプレゼンしやすくする目的もあるのです。
ストーリーをつくる基本は、事業コンセプト(スタート地点)➡マーケティング調査(事業コンセプトを考えた理由)➡主力商品の紹介(事業コンセプトの実現に必要なもの)➡営業戦略(主力商品の売り方)➡売上目標➡ビジョン(ありたい姿)という流れをつくることです。
プレゼン本番では、このストーリーの流れに沿って各テーマで理解して欲しいポイントを強調するようにしてください。
➡(矢印)をつけて流れを視覚化する
事業計画書の中に➡(矢印)をつけることで、伝えたい順序の流れがわかるようにしておきます。この矢印の効果は意外に有効で、フレゼン相手が事業計画書を見直す時やプレゼンする機会がないまま事業計画書を第三者に渡した時、この矢印の流れにそって事業計画書を読んでもらえます。
ざっくりと言うと
□事業計画書をストーリー化すると、プレゼンしやすくなる
□事業コンセプト(スタート)からビジョン(ゴール)に到達するストーリーをつくる
□矢印をつけて順序をわかるようにしておく