ストーリーの着地点を論理的に導く
事業計画書をストーリー化する基本は、事業コンセプト(スタート地点)からビジョン(ゴール地点)に到着するまでの範囲です。
この範囲では、①「●●という理由で、■■というビジネスについて◆◆という戦略を考えたので、▲▲を目標にしてやります」と詳しく説明しています。しかし、この範囲まででは、肝心のお金に関してはほとんど説明していないため、資金調達に繋がるストーリーがありません。
そのため、②「①のビジネスをした結果、〇〇円の売上・◇◇円の利益が出る予定です。しかし、そのためには▽▽円のお金を借りないとダメなんです」という数値計画のストーリーを加えなければなりません。
この①と②の数値が整合した状態で繋がれば、資金調達をするための説得力あるストーリーをつくることができます。
説得力を生み出すポイント
事業計画書をつくる時、②の数値計画として損益計算書だけをつくる人がたくさんいます。これは間違いではありませんが、②の損益計算書だけでは売上高や売上原価の根拠がよくわかりません。そこで②の数値計画で「儲かる」と説明している根拠として、①の部分をつくって「売れる」「実行できる」を説明するのです。
プレゼンで話すストーリーは、この事業計画書の全体構成とストーリーの着地点を理解した上で作文してください。
「ストーリーの着地点を説明するためには?」と考えながら論理的な文章の流れを心掛ければ、説得力のあるストーリーができているはずです。
ざっくりと言うと
□全ての数値が整合していれば、資金調達の説得力がある
□損益計算書だけでは、「売れる」「実行できる」の根拠がない
□事業計画書の全体構成とストーリーの着地点を理解してストーリーを作文