ステップ② 五つの質問で「基本方針」を定める

「経営理念」で会社は何のために存在し、どこを目指すのか、はっきりしたはずです。 しかし、「経営理念」というゴールにたどりつきさえすれば、どんな道を選んでもよいかというと、そんなことは許されるわけがありません。

この「経営理念」を実現するための道の選び方、歩き方を指し示すために「基本方針」を定めます。
「経営理念」を目指すときに、いかなる場合でも踏み外してはならない基本的な考え方、姿勢です。

「基本方針」は、ストーリー仕立てで考えます。 次にご紹介するそれぞれの質問の頭に「『経営理念』を実現するために〜」をつけて、答えを考えてみてください。質問に答えていくことでストーリーができるようになっています。順に書きとめていきましょう。

① 【商品(サービス)について】
「どんなレベル・質の商品・サービスを提供 (開発) しますか?」
「商品(サービス) に対するこだわりは何ですか?」
「どんな商品(サービス)でお客様や世の中に貢献しますか?」
② 【お客様について】
「お客様に何を提供しますか?」「どうやってお客様から支持されようと考えていますか?」
「お客様にどうなってほしいですか?」「お客様とどんな関係になりたいですか?」
③ 【社員に対して】
「社員にどうなってほしいですか?」 「社員に対してどんな機会や環境を提供しますか?」
「社員とどうなりたいですか?」
④【会社について】
「どんな会社にしたいですか?」「会社を運営していくにあたってのこだわりは何ですか?」
⑤ 【地域・社会について】
「どのように地域や社会から認められる会社になりますか?」
「世の中、地域経済や日本、他諸国にどのように貢献ができますか?」

すべての質問に答えたら、答えをつなげて一つの文章にしてみましょう。
そして、締めには「それらを通じて 『経営理念』を実現する」という形にしてまとめストーリーをつくってみます。

小売業の例をご紹介します。
「心と体を豊かにする商品・サービスで 【商品について】お客様に感動をお届けし、【お客様について】、社員の人間力の向上を支援し【社員について】、働きがいと誇りを持てる会社となって 【会社について】 地域で愛され続ける会社を目指しながら【地域・社会について】“かかわる人の未来に貢献します。 【経営理念】」

次は、法人を対象にしたビジネスを展開する中小企業の例です。
「期待を超える提案で、 お客様の悩みを解決し続け【商品・お客様について】お客様と一生おつき合いできる関係を築き【お客様について】、社員全員が夢の実現に向けて成長し【社員について】、希望と未来が描ける会社を実現し【会社について】 中小企業発展に貢献する 【地域・社会について】 ことで、“地域で輝く人材づくり企業 【経営理念】となります」

いかがですか?「経営理念」に到達するまでのストーリーが見えてきますか? このストーリーで
「経営理念」が実現できると確信が持てたら、それぞれ五つのカテゴリーごとに文章をまとめます。二つの事例をまとめてみましょう。

・小売業の例
【商品】心と体を豊かにする商品・サービスを提供し続けます
【お客様】真心を込めた対応でお客様に感動をお届けします
【社員】社員の人間力の向上を支援します
【会社】 働きがいと誇りを持てる環境を提供し続けます
【地域・社会】地域で愛され続ける会社を目指します

・法人ビジネスの例
【商品】期待を超える提案で、お客様の悩みを解決し続けます
【お客様】お客様と一生おつき合いできる関係づくりを目指します
【社員】社員全員が成長し続ける機会を提供し続けます
【会社】 希望と未来が描ける会社を実現します
【地域・社会】中小企業の発展に貢献し続けます

また、この五つの視点は必須の項目として 「基本方針」に定めていただきたいのですが、 【業界】や【取引先関係先】 に対する考え方・姿勢を必要に応じて定めます。このときも、「経営理念」を実現するために必要か、という視点で検討してください。

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