次に「5年後の人材像」を設定します。会社の成長、目標の実現のためにはどんなレベルの社員に成長してもらう必要があるかを明確にします。
「5年後の人材像」は、二つの視点で考えます。
5年後の事業計画と「ビジョン」を実現するには、どういう人材に成長してもらう必要があるか、という視点。そして、先ほど把握した「現状の人材レベル」を解決するにはどんなスキルが必要か、という視点です。
まず、これまで作成してきた「5ヵ年事業計画」「ビジョン」「戦略」「現状の人材レベル」を見ながら、短い単語でよいので、どんな能力や技術、知識が必要なのかを書き出してみましょう。次に、単語を近い要素ごとにグループに分けます。そして、グループごとに集まった単語をつなげて文章にします。 「これから目指してもらう人材のレベルイメージ」という点を伝えるために、文末は「~人材」という表現にしてください。
注意したい点は、多くのことを求めるあまり、数を増やしすぎてはいけないということです。こうなると、社員も覚えることができないし、どれも中途半端となってしまう可能性があります。
リーダーに向けては3~5項目、全社員に向けては5~10項目でまとめましょう。